NB387, 515 の解析方法

HSC pipeline filter 対応表 にありますように、NB387 と NB515 は色補正のみが未登録となっているので、下記のいずれかの方法で解析を進めることができます。

1. SDSS カタログがある領域で、等級原点は最後に決めたい場合

この場合はアストロメトリ用カタログファイルは SDSS を設定します。 NB387 と NB515 は filterMap に従い g バンドのデータで較正されます。 これらのフィルタで SDSS を使って解析を進める場合は、以下の点に注意して下さい。

reduceFrames.py 実行時には、色補正をしないオプションが必要になります。

reduceFrames.py <解析用ディレクトリ> --calib=<1次処理用データディレクトリ> --rerun=<rerun 名> --id visit=905496..905504:2 --config processCcd.calibrate.photocal.applyColorTerms=False

また、mosaic を解く際にも色補正をしないオプションをつけて下さい。

mosaic.py <解析用ディレクトリ> --calib=<1次処理用データディレクトリ> --rerun=<rerun 名> --id visit=902798..902808:2 ccd=0..103 tract=0 --config doColorTerms=False

この時、mosaic 精度の評価結果も出力させておきましょう。詳細は こちら。フラックス補正に関連する評価結果 (fcont_[visit].png, MdM.png など) を確認し、問題なければ以降の解析に進んで下さい。

2. 自身で補正を行った NB カタログを使う場合

まず、 pipeline で使えるようにカタログを準備します。作成方法は アストロメトリ用カタログファイルの作成 を参照して下さい。 その後、reduceFrames.py と mosaic.py を実行する際に必要な config ファイルを準備します。 詳細は こちら です。この場合も mosaic 精度を出力させ、問題ないことを確認してから次に進みましょう。