CCD画像・カタログへのモザイク結果の反映¶
ここではモザイク結果のフラックススケールと WCS 座標情報を各 visit, CCD に適用します。
Note
coadd画像・カタログのみが必要な多くのサイエンスケースにおいて、もはやこのプロセスは必要ではありません。 フラックススケールとWCS座標情報は、coadd時に適用されますので、coaddした画像を使ってサイエンスを行う方はこの作業をスキップして問題ありません。各 CCD 画像/カタログを詳細に見たいという場合にのみ skyCorrection もしくは mosaic 後に行ってください。 2019年11月現在、calibrateExposure.py , calibrateCatalog.py の出力が欠けていることが報告されています。問題が起きた場合は、HSCヘルプデスクまで連絡してください。
モザイクの結果を各 CCD 画像に反映させるコマンドは calibrateExposure.py です。
デフォルト config 設定では、グローバルスカイ引きを行うため、skyCorrection.py を行った後にこの作業を行ってください。 またデフォルトでは、WCS情報はjointcal結果から、フラックススケールはfgcm結果を使います。
例1) デフォルト: WCS情報はjointcal結果から、フラックススケールはfgcm結果を使用, グローバルスカイ引きあり(skyCorrectionの後に実行すること)
# モザイク結果を各 visit, CCD に反映。
# 解析ディレクトリは ~/HSC, rerun 名は test とする。
calibrateExposure.py ~/HSC --calib ~HSC/CALIB --rerun test --id field=NGC604 tract=0 ccd=0..8^10..103 --batch-type=smp --cores=8 --clobber-config --clobber-versions
# calibrateExposure.py [解析ディレクトリ] --rerun [rerun 名] --id [field, tract,visit,ccd] --batch-type=[smp or pbs] --cores=[スレッド数]
# オプション
# --id : 例では field, tract, ccd の組み合わせだが、tract, visit と ccd の組み合わせでも可。
# --cores : バッチタイプ=smpの場合にスレッド数を指定。--cores=8 だと 8 スレッドで、の意味。
例2) WCS情報もフラックス情報もjointcal結果から, グローバルスカイ引きなし(skyCorrectionの前でも実行できる)
# モザイク結果を各 visit, CCD に反映。
# 解析ディレクトリは ~/HSC, rerun 名は test とする。
calibrateExposure.py ~/HSC --calib ~HSC/CALIB --rerun test --id field=NGC604 tract=0 ccd=0..8^10..103 **--config externalPhotoCalibName=jointcal doApplySkyCorr=False** --batch-type=smp --cores=8 --clobber-config --clobber-versions
calibrateExposure.py を実行すると、~/HSC/rerun/[rerun]/calibrated/[tract]/[pointing]/[filter]/CALEXP-[visit]-[ccd].fits というファイルができます。
次に、モザイクの結果を src カタログに反映させます。使うコマンドは calibrateCatalog.py です。
# モザイク結果をカタログに反映。
# 解析ディレクトリは ~/HSC, rerun 名は test とする。
calibrateCatalog.py ~/HSC --calib ~/HSC/CALIB --rerun test --id field=NGC604 tract=0 ccd=0..8^10..103 --batch-type=smp --cores=8 --clobber-config --clobber-versions
# calibrateCatalog.py [解析ディレクトリ] --rerun [rerun 名] --id [field, tract, ccd] -j [スレッド数]
# オプション
# --id : 例では field, tract, ccd の組み合わせだが、visit と ccd の組み合わせでも可。
# --cores : バッチタイプ=smpの場合にスレッド数を指定。--cores=8 だと 8 スレッドで、の意味。
# --config externalPhotoCalibName : フラックススケールをjointcalからにするかfgcmからにするか?(デフォルトは後者)
# --config doApplySkyCorr : グローバルスカイ引きを行うか?デフォルトはTrue
calibrateCatalog.py 実行後、~/HSC/rerun/[rerun]/calibrated/[tract]/[pointing]/[filter]/CALSRC-[visit]-[ccd].fits が生成されます。